青少年コーナー おすすめの本

令和2年4月「花咲く春に」の本

投稿日時: 2020/04/08 cadmin
花咲く春に

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、臨時休館を当面の間、延長しております。
利用者の皆様には、ご不便をおかけしますが、ご理解をお願いします。

今月は「花咲く春に」をテーマにおすすめの本を紹介します。


ひゃっか!の表紙


はじまりは桜の季節。高校2年の春乃は仲間を探していた。夏の「全国高校生 花いけバトル」に出るための仲間をだ。華道同好会をつくったものの、メンバーは彼女ただひとり。予算もスズメの涙ほど。
苦心の挙句、ついに見つけた仲間。それは転校生の山城貴音。本職は何と大衆演劇の役者だという。花を愛する春乃の技と貴音の圧倒的なパフォーマンスで、チーム「ハルノオト」は夏に向かって突き進むが……
福岡県の高校と思われる、九州代表「立花山高校」のチームも登場します。

実際の「全国高校生 花いけバトル」、昨年のPVはこちら↓
第三回全国高校生花いけバトルPV


『ひゃっか!』には様々な花が登場しますが、あまりなじみのない花もあります。
そんな時は、こちらの本で姿と名前を見てみましょう。巻末に便利な「花の名前」索引が付いています。

花トレ初級編の表紙



こちらは、悲しい命から生まれた花の実話です。

いのちの花の表紙


動物愛護センターでは、里親が見つからず行き場のない犬や猫の殺処分が行われています。その数、年間10万頭以上。
こんな理不尽はなくしたい! その思いで女子高生たちは「いのちの花プロジェクト」を立ち上げました。処分された犬や猫の骨。「ゴミ」として捨てられるその骨を肥料として花を育て、「殺処分ゼロ」の声を広げるのです。

「いのちの花プロジェクト」は現在も進行中です。
青森県立三本木農業高等学校「命の花プロジェクトとは」


花が咲いた後にできるものといえば……

実とタネの表紙


道ばたや公園でよく見かける植物たち。彼らの実とタネには色んな工夫があるのです。変身するソーセージ「ガマ」、雨に弾けて飛ぶ「マツバボタン」、甘味と毒の二色だんご「イヌマキ」などなど。植物たちがタネに込めた命の仕掛け、楽しいイラスト満載で紹介します。



純粋な思いが、はるか彼方で新たな命を生む……これはそんな奇跡の物語。竜胆(りんどう)という花の名を持つ少年のお話です。

それは宇宙人のしわざですの表紙


何の因果かオカルト雑誌『アトランティス』の編集者となった雛子。取材の中で出会った天才少年、二宮竜胆は「宇宙人探し」に熱中していた。
「MIB(メン・イン・ブラック)」「ミステリーサークル」……宇宙人を探す中で遭遇する不可思議を、竜胆は鮮やかに解き明かす。そしてついに宇宙人との交信が……! 
二人のコミカルなやりとりも楽しい、ちょっと変わったミステリーです。



「やまとうたは人の心をたねとして……」(紀貫之)
最後は短歌をつくる「うた部」の高校生たち。『ひゃっか!』と同じく、桜の春に始まって、夏の全国大会を目指します。

青春は燃えるゴミではありませんの表紙


部長の桃子は密かに悩んでいた。父の会社が傾いて、卒業しても専門学校へ行けず、パティシエへの夢が絶たれそうなのだ。「自分励まし日記」の効果もむなしく、心の重みは仲間たちとの亀裂を生み……。
笑いも涙も友情も「うた」に変えて、「うた部」は夏の全国大会「牧水短歌甲子園」に向かう。題名の「青春は燃えるゴミではありません」は五・七・五、続きの七・七はぜひ本書を読んで見つけてみてください。こちらでは、ライバル校として福岡県立福間高校が登場!(校名は架空のものです)

昨年の実際の「牧水・短歌甲子園」についてはこちら↓
若山牧水記念文学館「第9回 牧水・短歌甲子園について」

このほかにも花と緑に関する本はたくさんあります。
こちらで紹介した本も含め、こちらよりまとめてチェックできます。